前頭側頭型認知症のケア

前頭側頭型認知症は、前頭葉と側頭葉に限局して、脳の萎縮が起こります、前頭葉は理性的な活動を司る部位ですから、全ての人がそうではありませんが、理性的な行動ができ難くなくなります。本能的に動いてしまうようになり、周囲の人からは人格が変わってしまった様に見えます。側頭葉の萎縮は、言語関連の働きを阻害するため、失語症などを起こすこともあります。

　それらを踏まえて、例えば店などに、入った場合、お金を払わず商品を持ってきてしまうような事例があります。この場合、予め、近くの商店などに事情を説明しておくことは、周辺環境と上手くやっていくために重要です。

　高齢者グループホームでは、入居者も、出来る役割は積極的に参加していくことで、生活を充実させるのが、目的のひとつですから、買い物なども、スタッフと一緒に行くことがあります。その場合、前頭側頭型認知症の方の場合、勝手に店の物を持ってきてしまうことがあるので、スタッフの前方を歩いてもらうことで、スタッフが様子を確認出来るようにすることも、大切です。