アルツハイマー型認知症は認知症のなかでも、多くの方がかかる病で認知症の6、7割がアルツハイマー型認知症とされている。

アルツハイマー型認知症について、教えてください

この病気の医学的な知識については、医師や専門書にあたって、頂くのが一番いいと思います。インターネットを検索するのもいいとは、思いますが、どの情報が正しいかについて、吟味する必要があるからです。 私たちの専門は介護なので、アルツハイマー型認知症の方のケアについて、お話をしたいとおもいます。

アルツハイマー型認知症の方にはどのような接し方が必要でしょうか

アルツハイマー型認知症の特徴として、物忘れがあります、特にごく最近の事を覚えられないということがあります。そのような方にとっては、どんな、時でも、それは、初めてのことと、認識してしまっていると言うことです、人間の行動には一つの流れがあって、それを認識できるので、お互いに協力できるわけですが、アルツハイマー型認知症の方は、その流れがとぎれとぎれになってしまいます。ケアする側がそのことを理解していないと、何で、こんな簡単な事が出来ないのだろうと、思ってしまうことになります。それが、介護する側の、表情や行動に現れるため、ご本人を困惑させ、不安にさせるので、そのことが、介護者への信頼をそこない、悪循環に陥いることになります。 介護者はご本人の信頼を得るというこがなりよりも大切です。信頼があれば、多少のミスは、その後の介護の障害となることはありません、逆に言えば信頼が得られなけれは良い介護は決して出来ないということです。
 もし、介護者にこのような知識があれば、流れが止まるようなことがあっても、その都度丁寧に、分かりやすく説明をすることによって、ご本人の安心感を得、延いては信頼を得ることに繋がるのです。

記憶の障害に関連して、物取られ妄想と言うことが聞かれますがそれについはどうですか

この場合も本人の記憶に基づく限り、そのように本人は物を取られたと認識しているので、それを頭から否定するのは逆効果です、否定は信頼を損なうだけで何ら、利益になりません、でも、疑われた側もそのままでは困りますね、そんな時は、疑われた人以外の人がご本人の話を良く聞きながら、ともかく、なくなったままでは困るから一緒に探そうと誘い、一番いいのはご本人がそれを、見つける事が出来るようにアシストする事です。本人が見つけることによって、本人が置き忘れたと思ってもらえればそれは尚いいことです。やっぱり置き忘れたんじゃないのって言いたくなるかもしれませんがそこは我慢です。

アルツハイマー型認知症の方は、自分が今どんな状況にいるのか、所謂、見当識に障害が出るようになると、外出先で道に迷ったりする様になるようですが、それについては、どのような方策が必要ですか。

このような症状がでるのは、ご本人のせいではなく、病気のためですが、徘徊させないように閉じ込めてしまうのでは、良い介護とは言えません、でも、急にいなくなられるのは、ご家族にとっても心配なことです。ここでは、考え方を転換して、そのような症状が出ないようにするのではなく、出た時にどのように対処すれば良いかをあらかじめ考え、先に手を打っておけば、介護の負担も減ることになると思います。個別に困っている事があれば、メッセージを下さればご相談できることもあるかもしれません。

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